PixCell-Deer

ポーラ ミュージアム アネックスを訪れた際、1階の正面で出迎えてくれたのが、名和晃平さんの《PixCell-Deer》。
凛と立つ鹿の姿。
でも、近づいて見ると、その全身は透明や黒、シルバーの無数の球体で覆われています。
大小さまざまな粒子が幾重にも重なり、光を受けるたびにきらめく姿は、まるで鹿の身体が無数の光の粒へと変化していくよう。
特に目を奪われたのは、長く伸びた角や細い脚まで、びっしりと粒子で覆われていること。
遠くから見ると一頭の鹿として力強く存在し、近づいて見ると、一つひとつの粒子や光の反射が浮かび上がってくる。
「生命」と「物質」、「自然」と「人工」。
相反するものが一つの作品の中で重なり合い、独特の存在感を生み出していることに、とても惹かれました。
昨日ご紹介した作品とはまた違った、名和晃平さんの「PixCell」の世界。
美術作品は、少し距離を変えて見るだけでも、見えてくるものが変わる。
そんなことを改めて感じた作品でした。

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